ここ数日、暑さが半端でないアメリカの一部。
LAは昨日、39度まで上がりました。
流石に、室内にいても暑い。
さて、日本では今週末ピクサー最新作がDisney+で劇場公開だと。
ONWARD / 2分の1の魔法
アメリカではコロナの影響で3月の劇場公開のあとすぐに、Disney+に移ったので私も4月くらいに観ました。
あらすじは、16歳になったエルフのIanがお父さんに1日だけ魔法で会えるはずだった。
しかし、魔法がうまくいかず、足だけ復活した父。
父の身体、全てを復活させるために、兄弟で旅に出る。
詳しくは、動画をどぞ。
映像は本当に綺麗で、後ろの背景は本物の写真のように見える。
兄弟と家族愛、そして過去ではなく今あることを大切にして進んでいこうっていうメッセージは、ピクサーらしいエンディング。
小さなところまで細かく、密にストーリーセッティングもされていた。
Dan Scanlon監督自身、0歳で父を亡くしているという実話が大きく反映されている、パーソナルストーリーでもある。
父の不在を引きずらず、強くそして感謝して生きること教えた、彼の力強い母像と、仲良しの兄弟も描かれている。
だけど、エルフと魔法の世界なのに、中途半端に人間に似たような世界観が残ってるのが嫌いだった。
ラジカセとか、車をガゾリンで運転してるとことか、うーんって。
魔法の世界なら、とことん現実的じゃない世界を観たい。
あるいは、完全に人間設定で、ハリポタみたいな魔法の世界で良いのではと。
そして、なぜ、下半身だけ父が生き返るのか。
はっきりいって、気持ち悪いっていうか、悪趣味?
旅の最中、お父さんをそんな雑に扱っていいのか?って思ったり。
父が一時的に復活なのに喋れないっていうのがポイントなんだろうけれど、だったら手袋はめた手とか、帽子とかにすればよかったんじゃないかな。。。
そして、キャラクターがDreamworks の映画みたいになっていて、ピクサー感が薄れてるの。
シュレックをブルーにして少しイケメンにしたような感じの、メインキャラが元々好きでなかった。。。
他のキャラも雰囲気似てるんですよ。
例えば。。。
しかし、5歳で父を亡くした私には、映画の父を失ったストーリに、親近感はあった。
Dan監督が、ストーリーを構成するにあたり、母と会話のエピソード。
Dan : 映画を作るにあたって、父にまつわる嬉しい、そして悲しいエピソードを思い返してたけれど、実際、悲しいエピソードが僕にはなかったよ
Dan 母: あなたは、お父さんを亡くしたのよ
Dan : そうだけど、覚えてないし、悲しくないんだよね
Dan 母: だから、それが悲しいのよ
おおおおお。
Danと同じ思考をしてた。
覚えてないことが、悲しいことなんだって初めて気づかされた。
(今更っていうか、映画じゃないのかいw)
そしてさらに、Danが語ったこと。
"映画で、父にあったことのないIanが "Hi Dad" っていうのは大切な一言なんだ。
Dadって言った事ない僕には不思議な感じがする。
だから、このことをアニメーターやライターにシェアしたんだ"
AHHHH。
私も"お父さん"という言葉をいうのに慣れてないから、いつも違和感がある。
日常茶飯事の言葉が、特別な言葉になる事。
そこまで、映画の裏では考えられてたのかってインタビュー読んで、ほぉってなった。
私は父について知りたい方なので、父に会いたいとはあえては思わない。
そこが、私に最終的に強い共感を持ってこなかったところかもしれないけれど、
監督のバックストーリーがあまり映画に反映されてなかった感じがした。
まぁ、キャラクターが好きでないし、怪獣倒す冒険物語で、ありきたりとも言えたしね。
結果、B+くらいかな。
トイストーリー愛好家の私にしては、インパクトに欠ける作品でした。
英語でのレビューも、悪くはないけど、ベストではない的なのが多かったしね。
あくまでも、私個人の意見なので、観てみるのはありかと☆
そう言えば、Pixarの名曲を作ってきたレジェンド、Randy Newman
パンデミックが始まった時に曲を描いた。
その名も
Stay Away (近寄らないで)
手を洗おう、間隔あけよう、顔を触らないでってメッセージを伝え、
"Stay away from me words of love in times like these"
って素敵なラインを入れてくる。
そして、
"(パンデミック)終わったら車買って、出かけよう、馬鹿な友達は置いてかれるよ"
"外でてバーガー食べに行こう、でも知ってる、君が終わりの時は、終わりなんだよ”
って皮肉ったユーモアも入れてくるところも面白い。
たった一曲でも、こんなにインパクトあって、メッセージ伝えられるソングライターは彼だけだろうな。
サンクスギビング映画で、もう一つSoulというピクサー映画が公開されるはずだったけれど、どうなるんだろう。
これからも、ピクサーの作品が楽しみ!
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