一昨日、ピクサーについて書いてて、思い出した、夏休みに読んで面白かった一つ。
To Pixar and Beyond
著者のLeby(元CFO)が、どうスティーブ・ジョブズと共に、赤字のスタアートアップ会社Pixar を復活させ、アニメーションでトップの座を築いたかを巡るお話。
CGアニメーションという、エンターテインメント(Hollywood)とテクノロジー(San Fransisco)をブレンドさせ、かつてない映画を作ってきたPixar。
ピクサーは現在ディズニーの傘下で、ディズニー制作の映画もCGを使うようになってしまったので、ディズニー映画の一環として観られてしまうことが多い。
でも、ピクサーはトイストーリー、ニモ、モンスターズインクなど。
話に厚みがあって、人間味も感じられる、笑って泣ける、心があったまるストーリーが特徴。
Lebyは、ピクサー独自のストーリー制作と文化を尊重し、そのユニークさを守る。
そしてスティーブを初め、エンタメの数々の有名な人と交渉を進め、会社を育ててきた、縁の下の力持ち。
とても興味深い本だった。
日本語でも売ってるのか調べてみたら。。。
PIXAR 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話 (アマゾン)
えええ。
赤というピクサーでない色だし、全然違うタイトル。
確かに財務や資金調達などの話をするけれど、これはお金の話ではない。。。
これは、 Pixarの成長物語。
ビジネス本というラベルが貼られ、ディズニー好きには誰でも楽しめる本だと思うのに、女性より男性が手にとりそうな表紙に。
(日本のマーケット似合わせてるので、私の意見に悪意はありませんが)
これを見て思い出したツイートがこれ。
ラプンツェルもそうだけど、ディズニー映画って海外版と日本版とでポスタービジュアルが全然違うんですよね pic.twitter.com/szd9yQ2LJn
— とらうとさぁもん (@Harpuia_tomo) 2020年5月1日
アメリカはプリンセスであっても力強さや、自立してるところを推してる
一方、日本のオーディエンス様には、情報量を多くして、愛情たっぷり感がでてる。
モアナの一人で立ってるのはいいけれど、なぜに手でハートマーク?
彼女はむしろ、おてんばガールっていう方なのに。。。。
実際、アメリカでは、昔ながらの、おとぎ話のストーリー展開に疑問が上がってきている。
だから、古いディズニー映画を子供に見せないっていう家庭もある。
シンデレラとか、リトルマーメード。
確かに、魔法や裕福な男子が助けるっていうのは、女性が受け身で男子なくては生きてけない感が漂う。
アナの声をしていたKristen Bellは
"なんで、白雪姫の許可なしにキスしてるの?”って言ってるしね。
だから、ディズニーも近年は女子は可愛いし、救われるっていうナラティブを変えていっている。
メリダやラプンツェルの様に、自立していて、男子に媚びらない姿だったり。
日本もプリキュアなど、かっこいい/可愛い女子が闘うっていうストーリーが、私が子供の時くらいから増えてきてる。
でも、根本的に、スーパー戦隊ものでは女性はやはりメインにならない。
Yahoo知恵袋でこんな質問があった。
"戦隊モノにいまだにレッド(センター)で女性がいないのは差別ですか?"
一つの回答に、
"昔からの流れだから、差別ではない"
うーん。
コメントにはいろいろ書いてあったけれど。。。
危ない考え方だよなーって思ったり。。
確かにね、戦隊モノは男の子向けってなってるから、男子をセンターに持ってくるっていう結論になるのは自然だと思う。
だけれど、それって、”黒人/アジア人がメインキャストだと見る人がいない"って言ってるハリウッドの言い訳と似てる気がした。
第一、"女の子向け、男の子向け"ってあえて、話の構想を変えていく必要があるのかな?
LAでは、ディズニー映画のプリンセス(アナ雪)であっても、映画館で男女問わずファミリーを見かけたこともある。
実際に、アメリカのおもちゃコーナーで男女別のセレクションをやめる動きに数年前からなっていた。(参考)
レゴが好きな女子もいれば、着せ替えが好きな男子もいる。
女の子がブルーを着ても、男の子がピンクが好きでもいいと思うw
特に、プログラミング教育が重要視されてきた今日。
女子が将来的に、科学やテクノロジー、STEMと言われる分野でもっと活躍できるためにも、興味を男女の偏見なしに持たせるのも大切だと思う。
近年よく聞くのが、ジェンダと性別の違い。
生物学的な男女の違いが性別。
ジェンダは社会が作り出す性に対する思想。
逆に言えば、性別でおもちゃのテイストを決めるのは、すでに社会に残る男女の違いからきている。
大人が作り出す、固定観念が子供の可能性や興味を狭めているのかもしれない。
ディズニーの広告などは、日本人のテイストにあわせてるんだとは思う。
文化が違うし、ファッションの好みも違うので、全て一緒にしろとは思わない。
だけれど、少し違う観点から、日本独自の目線をみてみるのも、時には大切だよなって思いました。
シンデレラも、昔ながらで曲がいいし見続けるしね。
では、また!
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