*この記事で、陰謀説は書いてません
”Security Theatre”って知ってますか？
リスクを隠した偽りの安全対策っていう意味。
コンピューターセキュリティーの研究家、ブルースシュアイナー氏が言い始めた言葉で、テクノロジーが生み出す安全認識に対する誤解を指摘してる。
よく例に出されるのが、TSA/空港での手荷物検査。
いくつかテストを行った結果、成功率は経ったの5-30%。
逆に言えば、70-95%の確率で、銃、ナイフ、爆発物、ドラッグが機内に持ち込まれてしまう。
みんな、カバンからパソコン出して、靴脱いで、ベルト外してって、誰もがそこを通過すれば安心だと感じてしまう。
けれど、実際にはあまり効果的ではない現状。
これは、9/11後に顧客を増やすために行った、心理的なイルージョンって言われても仕方ない。
ほかに例を挙げるなら、
- こども110番のステッカー。
緊急時に本当に家に誰かいるのかはわからないし、臨機応変に対応できるかわからない。 - アルソックのステッカー.
窓に貼って犯罪予防を思わせるけれど、実際にエージェントが来るには時間がかかる。 - アメリカの高校で、クリアバックパックの利用。
バックの中に外から何が入っているかわかるので、銃撃事件を防ぐためにと言われたが、教師は適用外で、実際に銃のアクセス(購入や流通)という根本的な問題には目を逸らしている。 - シートベルト。
交通事故は飲酒運転してるなら確率が上がる。根本的に、事故は防げない。
同様に、コロナ対策として指摘できるのが、体温検査。
ディズニーランド、買い物、ジムでは検温するのがノーマルになってきている今日。
空港は、モニターを入れてお客の体温をチェックしてる。
確かに、2002-2003年のSARSの場合は、熱が出るのが大きな要因だったので検温は効果的だったとも言われてる。
しかしながら、コロナは症状が出るまで最大に二週間かかるし、熱が出ない人もいるし、無症状でウィルスを持ち運んでしまう。
熱がないなら大丈夫だという概念は、のちに更な不要不急な行動を生んでいく。
アメリカ、特にLAの場合は、誰でもコロナの検査を受けたい人がすぐに受けられる。
ありがたいことに、コロナのテストはフリーだし、唾液だけで検査ができるから、テストに対する壁もすごい低い。
だけれど、心配ならすぐテスト受けられるっていう感覚が逆に、レストランや友達の家に行くという不要不急な行動を作り出してるとも感じる。
買い物のついでに行くような感覚で、毎週のように行ってる友達もいるし。
逆に、その費用を他に回して、コロナの拡大を止められないのかなとも思ったり。
各業界、できることをマキシマムにやっているのだろうし、体調が悪い人が見つかるかもしれないから、検温や検査が無駄とは言わない。
検査されるっていう意識が、日々の健康状態の意識向上に繋がるし、テストがすぐに受けられるという安心さも必要だとも思う。
経済を回さないといけないし、飲食やエンタメ、旅行会社、必死だと十分理解できる。
実際に、ロビー活動と政治的プレッシャーでアメリカの各地、いろんなものを再開させようと焦ってるし。
しかし、マスクの着用を勧める以前に、大きな企業が検温スクリーニングのテクノロジーを入れて、体温を測るから安全といった行動に走るのは違った安心感と誤解を生みやすい。
人混みを作らない、マスクをつけるっていうのがウィルスを広げるのを遅らせて、また医療ケアを十分に対策できるように出来る効率的な方法。
医療従事者の方々の負担も減らしたい。
(バンスキーの作品。
医療従事者はスーパーヒーローなのに、おもちゃ/使い捨ての様に扱われているという風刺。)
今、外食、ディズニーランド、旅行が必要なのか考えるのが大切なんだと思う。
個人的に、私は外出を買い物以外には３月からしてないし、今後も学校次第。
医者じゃないから、他人にどうこう指摘をする資格はないし、ある意味こういった自粛生活をできるのはプリビレッジ(特権)でもある。
だからこそ、コロナ数を減らす貢献をしたい。
東京の総合病院で医師の兄弟が、コロナにかからず、健康でいてくれることも願ってるね。
では、また！
参考記事:
COVID-19 temperature checks might do more harm than good | Popular Science
Here’s How Bad the TSA Is Failing at Airport Security. | The Heritage Foundation
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