Smiley Moments

Tokyo - U.S.

秋学期終わり!

Fall Semester がとうとう終わりました!
3クラス受けていたので、忙しくパソコンにへばりついている日も多かったですが、
なんとかやり遂げました!

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いやぁ、今回は辛かった。
ってなことで、3つのクラスを軽くレビューしてみようかと思います。

 

一つ目のクラスは、Intro to Digital Humanities.

この、Digital Humanities, 通称DHは日本語でいうところの人文情報学。
日本ではまだあまり発達していない分野なのですが、
ここ数年でアメリカを含め英語圏では注目があたって来ている。

じゃあ、何をやるんだかっていうと、
実は、DH自体の意味はとても曖昧で、
コンピューターソフトウェアを使って、文系のリサーチやプロジェクトをやったらDHの分野に入ってきます。
最終的な作品は、よくある論文形式のものもあれば、
プロジェクトと呼ばれる展示をメインにしたもの。
なので、一概にこれがDHだっていう厳しい決まりはありません。

例えば、Voyantというソフトウェアを使ったテキスト分析。
物語でどのワードが多く出てきて、どのワードが何と繋がっているかなどを調べること。

次にあげられるのは、デジタル上での工芸品だったり、昔の文章の保存。
クラウドソーシングを使った文字起こしとか、コーディングとか。

私が気に入ったのは、Draphic Information System (GIS)、地理情報システム。
GISでは、地図上に人口や歴史の情報をレイヤーとして追加していって地図を作っていきます。
ファイナルでは、ArcGISという王道のソフトウェアを使って、下のようなインタラクティブな地図を色々作って、
それに文章を追加してStoryMapで紹介するというプロジェクトをしました。

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これでは、Redlining と呼ばれるGeographical discriminationの情報をもとに、
どこのエリア/人種が違ったようにCOVID-19の影響を受けているかなどなど。。。

 

コンピューターサイエンスをしたことがなかったので、未知の領域でしたが、
どんどん成長しているDHの様々な側面に触れられ、
今後の研究にぜひ役立てていきたいと思いました。

個人的に得意だったのは、Media & Gender 
すっごく簡略していうとなると、
メディアに女性/男性はどう映されるか分析するような。
例えば、
女性は露出が多く、物として扱われることが多い、
ナイーブな弱いキャラクターセッティングが好まれる。

メディアは、medium の複数形で、様々なマスメディアを意味します。
新聞、テレビ、ポッドキャスト、ストリーミングサービス、そしてソーシャルメディアとか。

いかにメディアが我々の生活に密着しているかを理解して、
情報がどのように作られて拡散されているかを見抜く力、メディアリテラシーを養っていきます。

メディアはPedagogical(教育的) でもあるし、Propaganda(プロパガンダ)。
ユートピアでもあるけれど、ディストピア。

無料のプロダクトには裏があって、ユーザーが商品になっている。
メディアが我々をコントロールするのに対して
どう自我を保つのかも考えさせられるクラスでした。

授業でも出てきたおすすめのドキュメンタリー/Ted talk の紹介。


2013年のTed talk, メディアリテラシー教育について。

これからの社会で、メディアリテラシーはもっと重要になってくると思います。
早期から、子供たちにこの力を育むのはとても大切かと


Miss Representation 
女性がメディアでどう映されて、女性像というものが作られていくかを描いたドキュメンタリー。

ディレクターは、映画制作者でもあり現在CA州知事の妻でもある、Jennifer Siebel Newsomさんによるもの。

 
Mickey Mouse Monopoly (YouTuebのはすごく画質悪いけれど。) 

このドキュメンタリーは、どうやってディズニーがメディアを支配して来たかを話しています。
例えば、
クラシックプリンセス(白雪姫/オーロラ姫)は、助けを待つ、自分では行動ができない、受け身な女性。
文化の盗用だったり、人種差別的な表現。
ポカホンタス、ピーターパンのネイティブアメリカン、ライオンキングのハイエナ、おしゃれキャットのチャイニーズキャットなどなど。
この映画は、作られたのが2001年なので、少し内容が古いところもありますが。

 

つい最近、J氏がムーランの曲を私が、力仕事してる時に歌って来たんです。

 だけど、女性蔑視しているように読み取れる曲なんですよね。
ムーランで根本的に問題なのは、女子は男性にならないと軍隊に入れない。
肉体的力強さがないと、真の人間として認められない。
そんなこと考えたことなかったJ氏。
"何で、男性に仮装して、Masculineにならないと認められないのか?!"って
勢いよく抗議を始めた私に驚いてました笑

最後におすすめなのは、Netflix でみれる The Social Dilemma
日本語タイトルはなんとも怖い、監視資本主義
なんか、英語の意味合いからずれてるような感じしますが。。。

ドキュメンタリーの内容は、
以下にソーシャルメディア (Google, FB, Instagram, Twitter, etc...)は、
人が依存になるようかに作られていて、
そして人のマインドまでコントロールしているかということを、
トップのテック会社で働いてきた第一人者が語るというの。

私は、既に知っている情報があったので、飽きる場面もあったけれど、
Social media の影響についての導入ならもってこいの映画です。

そして最後は、
Black Queer Hisotry という、
莫大な量のリーディングとアサインメントのクラス。
黒人のLGBTQ+の歴史を勉強していくのですが、
コアな歴史書を毎週一冊読みながらの論文何本かきて、
そして、回答に時間がかかる毎週あるディスカッション。

もうだめだ、無理ダァーーーって叫びながら、
なんとかやり切り、むしろその達成感笑

もちろん学びも多かったです。
黒人 × LGBTQ+ というアイデンティティーが重なると、
彼らの存在は社会から簡単に無視されてしまう。
偏見や差別の概念が、
彼らの歴史と経験を無視して、消されていく。

ググっても簡単に出てくるようなトピックでもないし、
複雑な内容ばかりでしたが、
知的能力にチャレンジしていくような感じでした。

最後のリサーチーペーパーの評価は100点で
"There is no surprise to me, but this project is outstanding."って
論文発表とか、パブリッシュするの考えな〜って
嬉しいコメントをいただけました。

読みたい人いたら連絡ください笑

 

残念なのが、JHUのgrading systemが変わって、A+がなくなったこと!!!
ま、結局のところ、AもA+もGPAのポイント数が4.00と変わらないのですが、
やっぱりトランスクリプトにA+って出る方がかっこいいのになー。

 

そんなこんなで、
来学期は、まさかの最終学期です!
あっという間だったーーーー。

なので、卒論のクラスと、その他2つクラスを受けます。

卒業と聞くと、待ちに待った、卒業式ですよ!!!!!
コロナで中止になって、参加できなかった学士の卒業式。
修士になってですが、ようやく帽子とガウンを被って、
ステージを歩くことができるのが楽しみで仕方ありません!

残念ながら大学院なので、みんな帽子をデコったり、友達がたくさんいるような雰囲気ではありませんが、
とにかく、名前を呼ばれて、ディプロマを受け取れるのが楽しみで仕方がない!

きっと来学期は来学期でチャレンジングだとは思いますが、
あっという間にもう5ヶ月。

全力で走り切りたいとおもます!

 

精神的には、ちょーアップサイダウンな生活をしています。
昨日は久々に号泣して、
目が真っ赤になって、目の周り内出血してるレベルです(いやただのバカ) 

https://media.giphy.com/media/Ph8OWoJA2M3eM/giphy.gif

ホリデーシーズンなのでJ氏の仕事もゆっくりで、
まぁ、コロナも広まることもあり、のんびりまた家で過ごしてます。

 

では、また!