さて、留学生、強制帰国にさらされている問題。
ハーバードとMITの訴訟の*アミカスブリーフに180を超える大学が署名、81の教育協会もICEの反対を訴える手紙を書き、オープンレターには、アメリカ中の教職32000人を超える人が署名。*第三者が事件の処理に有用な意見や資料を提出する制度
大学によっては個々で訴え、CA州もICEを訴えると言う展開に。
大学によっては、In-personの留学生ようのクラスをフリーで提供する、野外の体育のクラスを作るなど、クリエイティブにICEの曖昧なポリシーの抜け穴を探し助けようとしています。
私も、人生で初めて大学のプレジデントに長文メールを出して、意見を伝えたら、数時間後に
"本校全ての生徒が、留学生が成功できるよう考えていて、対応してきます。プロボストと対話してきます"
的な返信をわざわざくれました。
しかしながら、トランプ氏の学校を再開する意思は止まらない。
Too many Universities and School Systems are about Radical Left Indoctrination, not Education. Therefore, I am telling the Treasury Department to re-examine their Tax-Exempt Status...
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2020年7月10日
続くツイートと共に簡単に訳すと、
"多くの大学や学校は、極左思想の洗脳でプロパガンダだから、教育でない。これが続くなら、大学の非課税や予算を廃止する"
極左思想って言うと、堅苦しくなってしまうけれど、意味としては民主党よりのリベラル(左翼)すぎるっ、保守派トランプ氏の正反対にいるって感じ。
リベラル思考(民主党)は、人種差別撤廃や同性愛に積極的で、高学歴の人が多くなる傾向なので、結局、大学教育もリベラルよりになる。
データやサイエンスを信じるのではなく、学んで理解してる。
ま、歴史的流れ、連邦からのお金もあって、複雑でもあるんですが。
一方、保守派の共和党を支持する人は、学歴が低く田舎でBlue-collar と呼ばれる、肉体労働・低賃金の仕事、宗教をモラルとなることが多い。
コンサバティブな大学で代表なのが Bringhan Young UniversityやLiverty University.
簡単に言えば、キリスト教系大学。
禁酒、禁煙、礼拝、ドレスコード、LGBTQやAbortion(中絶)に対して反対的。
アメリカを総合的に見れば、大学ではリベラル思考の学生も多いので、コンサバ生徒は少ないと言うリサーチが出てる。
特に、私のいるCA州は強いリベラル思考の大学生が圧倒的に多い。
例えば、保守派で有名な評論家がBen Shapiroは、大学に行って講演することも多いく、いつも問題になる。
私の大学でも一回大沙汰になったように、多くの学生が彼はレイシスト/セキシスト、演説はヘイトスピーチだとみなし、大学で講演する事を拒む。
やはりプロテストが起こり、バイオレンとになりがちだし、大学側の立場が問われる。
フリースピーチとして演説者を守るか、それとも学生の安全を守るか。。。
最近読んだ本、The Coddling of the American mind:
ベイビーブーマーズ世代の著者が、若者は過保護すぎる社会で育ってきて、現代のアメリカ大学はリベラルよりだと指摘していた。
私が思うには、インターネットがあって育った若者は、情報をたくさん受け取り、広い視野でも物事を受け止め、Injustice/不公平なことに対して声を上げていっているのだと。
特に、Generation Z(Z世代)と呼ばれる、1995-2010に生まれた若者は、テクノロジーを駆使、オープン思考、物をシェアをする、環境についての意識が高い。
私の大学生活でも、大学で不公平な事が起こったら、みんながSNSを通してすぐに声を上げ、署名活動を始めたりデモンストレーションをしていた。
十分な貯金ができない、大学の借金返済に追われるなど、将来不安が他の世代より大きく、鬱を抱える人も多くなってる。
だからこそ、大学生活中でも社会に目を向け、良い未来に向けて声を上げるのだと思う。
2020年、Z世代は初めてアメリカ大統領選挙に投票する人が多く、もっとダイバーシティーをもたらすと言われてる。
この動画、日本語で簡単に世代の違いについて、結構面白く説明してるのでよかったらどうぞ。
実際に、私は日本であっても、12歳と8歳上の兄弟(ミレニアル世代)とは考えが違うので、アメリアに限らずこの思考の違いはあるかと。
ちなみに、トランプ氏が創立したトランプ大学は詐欺だと訴訟があり、2016年に26億円の支払いで和解してる。
胡散臭い内容なのに、高額な授業料を、うまくいいことだけをいい生徒を確保してたよう。
この日本語の記事読んでていかにも、トランプ氏の考えそうな商法で笑った。
さらには、最近、トランプ氏のめいが書いた暴露本で、STA(大学進学テスト)で替え玉受験していたと発覚。
いやぁ、彼なら賄賂渡して入学してても驚かないけれど笑
このような事をしている人が、エリート、学識者の集まりを貶すのは根本的に、闘う相手を間違っている。。。
トランプ氏が言う教育こそが、中身のない洗脳じゃないのって思ったり。。。
さて、ハーバード&MIT v.s. トランプ政権の裁判。
水曜日にヒアリング(審理)が行われるそうなので、注目です。
