Smiley Moments

Tokyo - U.S.

米国で不妊治療開始~

本格的に暑い日が続き、
フロリダや日本より暑い30度を夕方でも余裕で超えている毎日のMD州。
今週は独立記念日もあり、
ホリデー/夏休みムードが高まってもいるアメリカです。

https://i.giphy.com/media/v1.Y2lkPTc5MGI3NjExNzcwdXBybWVra2d5MTNwYmprMmt5Y3NlbHM5emE3dGtheTc4azJvcCZlcD12MV9pbnRlcm5hbF9naWZfYnlfaWQmY3Q9Zw/3oEjHWDNg1omtczMMo/giphy.gif

さてさて、
唐突に不妊治療っていうタイトルなんですが、
センシティブなトピックスなので、前置きを少し書かせてください。

妊娠/不妊治療に関しての概念は
健康、宗教、独自の倫理などの様々な理由で人それぞれ違うとも思います。
子供を持ちたくっても健康や経済面で持てなかった人もたくさんいる時代で
何年も治療に取り組んでる方います。

幸いにも、仲良い不妊治療に何年も頑張っている友達は
私が不妊治療考え始めるずっと前に、
オープンに話して、どう感情が最初と今で変わったかもシェアしてくれました。
彼女との会話があって、
私も前向きに、気張りしすぎないで向き合おうっとも思てます。

なので、私もこんなことがあったんだー、
アメリカだとこんなんなんだって少しでもシェアして、
何かのきっかけで誰かの役に立てたらなって思い書いていくことにしました。

経験者の方から見たら、私の感じていることは甘いかもしれません。
なので、この時点ですでに読むのが不快に感じている方がいたら、
ぜひ記事をスキップしてくださると幸いです。

ではでは、
ことの発端から行ってみましょう。

 

幼少期からバレエ/ダンスをプロレベルでやってきた私は、
ティーンの時に見事にアノレキシア(漢字で書くと気分悪いのでカタカナにします、意味はググってください)になりました。

背中の持病で手術前後かかわらず
ダンスだったり、学校の体育の先生にみんなの前でお小言もらい、
それが引き金となって、容姿に人一倍不安を抱えていて。

はっきり言ってこの病気とは一生付き合っていかなきゃなんで、
私も仲良い関係を保ってこーって今は生活しています。


で、これについては書き始めると長くなるので本題に戻ると、
この時の体重減少が長期にわたっていたので、
視床下部性無月経(米国医者はhypothalamicって呼んでます)になりました。

じゃあ、まずhypothalamicってなんだってなるんですが、
体重が落ちすぎると、生命に維持だけに脳がエネルギーを使うように働きかけ、
女性ホルモン系のものを停止しちゃうんです。
それでもって、特にティーンとかでそれになってると、
脳の一番奥にある視床下部の機能が慢性的にうまくいかなくなって、
ホルモンの分泌障害が起こり、慢性的に生理不順となる。
(医者ではないし、簡略しまくってます)。

なので、私は去年の夏から
Gynecologist(婦人科)にかかり、
定期的に生理かぐるようにホルモン治療をしていました。
日本ではカウフマン療法がポピュラーですが、
アメリカではあまり知られている治療法ではないようで、
"カウフマン?"って感じのことを言われました。

残念ながらその治療(3ヶ月くらい)が終わっても
生理は定期的に来なくなってしまい、
妊娠もしたいということになって"Reproductive health/不妊専門医"に紹介され。

そして、
アメリカの面倒な保険と紹介状のやり取りで1ヶ月ほどかかり
ようやく予約を取れて医者と話しました。

ちなみに病院で空いている医者が担当医になったのですが、
評判も良く、さらにYale大学卒、ヴァンダービルト大学の医学部卒業、ハーバードで研修を終えるという超秀才で。

先生は優しく、とりあえず血液検査をして治療を考えようと。
そしてやった大量の検査。
試験管、大きいのを10本ほど合計で取りました笑

https://i.giphy.com/media/v1.Y2lkPTc5MGI3NjExb2t4ZGYxYmtrY29mc3hmbHF2dTE0MmVvbHh1OTZseDR6ZXlmMG02OCZlcD12MV9pbnRlcm5hbF9naWZfYnlfaWQmY3Q9Zw/glwJXvn8j7S3S/giphy.gif

その後、やはり結果としてhypothalamicだから、
タイミング法で妊娠をまずは3サイクル目指してみようと。

ざっくり言えば、
ホルモンの薬や排卵誘発剤を使い、また超音波や血液検査でホルモン値を測定して、
一番妊娠しやすい時を定めて妊娠を狙う方法。
治療方の詳しくは日本語でこちら

そして、治療開始日を決めようと血液と超音波検査したら、
まさかの排卵が来そうな感じになってて、
数日後にもう一回検査して、
初の排卵誘発剤(trigger shot/Ovidrel)。
これ、自分でやる注射。

日本だったらきっと看護師さんや薬局の人がレクチャー丁寧にしてくれるだろうけれど、
私はオンラインのレクチャー見てーってリンク渡されたのみ。

針が大っ嫌いな私で、血液検査すら絶対に目を逸らす私が、
自分で自分の腹に刺すのかって、心臓バクバク。
腹を括って打ちましたが(数秒)、もうその後心臓ザワザワしすぎて。

そして3日後からはまた黄体ホルモンの膣座薬(使い方はご想像にお任せします)。
いやぁでもこのホルモン剤の副作用がきつい。
ホルモンが増えて、寝る時の体温が上がるせいで、
いろいろな機能のバランスが乱れるらしく、すごく鮮明かつ悪夢を見る。
そして、何回も起きてしまい。

そして、2週間ちょっと経った時に血液検査して
妊娠かそれとも次のサイクルに入るかを先生と相談する予定です。

 

さて、ここまでザザッといかがだったでしょうか?


アメリカの不妊治療はめっちゃ高いです。
日本よりゼロの数が1個2個増えてきます。
今やっている、タイミング法だけは私は米軍の保険でカバーされるため、
基本的にはお金はかかりません。

しかしIVFやIUIという、
Assisted Reproductive Technology (生殖補助医療)という、
IUI(人工授精)やIVF(体外受精)になってくると全て保険外となり、自腹です。

目安として金額の例を挙げてみると(地域や保険などで大きくも変わります)
IUI : 一回につき、$300-$1000くらい 
IVF: 一回につき、$12000(200万円くらい)-$20000(320万)

一回でもちろん成功しない人も多いので、
病院側は3回分で4回分できるお得パック〜的なのも提供したりするらしいです。
一つの調査では70%くらいの人がローンを組んで取り組んでるんだとか。

じゃあ、私たちはこのIUI/IVFをタイミング法でダメだったらするのかというと、
しません。

これはキッパリ決めています。
年内で、タイミング法でダメだったら、
次の道に進む決心をしています。
例えば子なしカップルでもいいし、養子縁組もいいかもしれないと。

子育てするのですらお金がいっぱいかかるのに、
子供を授かる前に破産したくなく、
我が夫婦の大切にする価値観とIUI/IVFは沿っていない感じなので。

また夫婦の将来計画、キャリア(夫は転勤族ですし)、目標にも大きく関わってくるので、
最初っから線引きをしている私たちです。

 

まぁこんな偉そうなこと言っていて、
半年後に感覚が変わるのも人間なのであると思います。
でも、
どこからどう変わったのか残しておくのも悪くないかなって。

 

ちょっと前にX/Twitterでは、
クッキーを職場で配って妊娠報告した人に対して、
"不妊治療してる人/子供持てない人の気持ち考えて"などの批判の声がバズってましたが、
私的には、日本/アメリカの将来を支える希望なんだから、
シンプルに喜べないのかなーって。

もちろん、すぐに妊娠できた友達は運がいいんだなーって思いますが、
ジェラシーは一切起こりません。
私の場合は、生理不順が長くて、
医者の手助けが必要だって内心ずっと分かっていたから、
ドライに他人の妊娠/出産をお祝いできるのかも。

子供は授かり物。

出会いがあれば、
縁があれば、
私たち夫婦の間に来たいなって思ったスピリットがいれば、
きっと来てくれるんだろうなって。

 

不妊治療をたくさんする人がいる現在。
きっと、私みたいな人もいるんだろうなって。
体験談の一つとして、
暖かく見守ってもらえたら幸いです。

 

ではまた!