今日のTwitterで話題となってたのが、あの人気アトラクション、スプラッシュマウンテンがリニューアルされ、Princess and the Frog/ プリンセスと魔法のキス にテーマ変更されるといこと。
ディズニー好き(元年パスを日本でもアナハイムのも持ってたほど)の私には見逃せないニュース。
流れをまとめると。。。
アトラクションの元となった Song of the South はウォルトディズニー自身が製作して大ヒットした作品。
映画の内容を簡略化すると、農場で働く黒人のUncle Remusが、農場のオーナーの息子に民話を聞かせたり、楽しく交流する。
しかしながら、ジムクロウ法があった時代に作られた作品で、白人と黒人が仲良く楽しく過ごすのはファンタジーのお花畑感満載で、歴史を曲げて描かれる。
キャラクターもステレオタイプを押し付けていて、みんなに愛される理想化した黒人に。
主演のJames Baskettすら、プレミアが行われた映画館に入れなかったていう自体。
前々から非難が多く、今はお蔵入りになっていて、公共には一切配信されてない作品。
映画は、アニメーションと実写が混ざるメリーポピンズみたいな作りで、スプラッシュマウンテンはそのアニメーションの部分を利用。だから一見、直接に差別的な表現はされていないと感じる。
アトラクションに出てくるうさぎ、Brer Rabbit(うさぎどん)は小さいけれど賢くって、大きいけれど頭の悪い狐や熊から逃げる、ヒーロー的な存在だし。
しかし、そのアニメーションの内容は、黒人のFolklore (文化をベースとした民話/おとぎ話)がベース。
奴隷として扱われていた時代でも、希望とインスピレーションを持つという隠れた意味あって、動物を使ってそれらを表現していたのも、白人の主人らに気づかれないため。
アトラクションでは、いまだに映画で使われていた音楽が流され、キャラクターも映画の南部なまりでセリフを喋る。
また、この民話は、白人が黒人の話を聞いて出版して有名になったもので、なまりを強調しすぎてる、話を彼らから盗んだとも言われてる。
Black Lives Matterのムーブメントが広まる中、人種差別を元とした作品のアトラクションをこの時代まで残すのか、それともアトラクションとしてただ楽しむのか、両方の意見が上がっていた最近。
で、ディズニーが今日、とうとうスプラッシュマウンテンを Princess and the Frog/プリンセスと魔法のキス をベースに変えると発表。
このPrincess and the Frog が公開されて約11年。
ディズニー初の黒人プリンセスとして、ティアナはとっても人気になり、パークではグリーティングにもパレードにもアメリカでは登場しています。
話が起こるのはニューオーリンズだから、現在スプラッシュマウンテンがある*クリッターカントリーの地域がどうなるのかは気になるところ。
*ちなみに、クリッターカントリーは元々 Idian Village となっていた、Native American(インディアン) をテーマとした地域。
実際、SNSには批判も多くて。
スプラッシュマウンテン自体は差別的表現ないし、クラシックアトラクションで愛されてるし変えるべきでない。
ティアナは、新たなアトラクションを与えられるべき(スプラッシュマウンテンのtake overじゃなくて)。
テーマを変えることは、歴史をただかき消してるだけ。
私的には、“Disneyland will never be completed, as long as there is imagination left in the world”って、Walt が言っていたくらいだから、変化はいいと思う。
Princess and the Frog をテーマとしたアトラクションができるのは、ディズニーに新たなダイバーシティをもたらすのは明らかだし、多様性は大切。
白人だけがプリンセスなれるという、固定観念というか、おとぎ話から進化してかなきゃいけないし、暗い歴史を持った乗り物より、力強い可愛いプリンセスが出てくる方が良いと思う。
それに、小さな子供が認識できる曲とかキャラクター出てきたら、もっと楽しめる。
ディズニー側としても、くまどんとうさぎどんより、プリンセスのグッツの方が売り上げ上がるだろうしw
これ以外にも、過去のディズニーは、性差別や人種差別の色が強く残っている。
でも、私がこれを理解できたのもアメリカに来てから。
大きなコーポレーションだけれど、時代とともに、新たな歴史を作る、変化を恐れないディズニーをまた応援したいなって思ったり。
アトラクションができるのは2022年だと。
日本のはいつ変わるかは未定だけれど、乗ってみたいなって思う今日でした。