Smiley Moments

Tokyo - U.S.

日本のミュージカルに欠けてる物

先日、アメリカの帰国子女の友達と帝国劇場でキャロルキングの半生を描いたミュージカル

Beautiful を見て来ました。


あらすじ

NYに住み有名プロデューサーに曲を売り込んでいるのは、16歳のキャロル。
カレッジに飛び級入学して、作詞をする彼氏、ジェリーに出会い出来ちゃった婚。
仕事場でライバルかつ親友の他のパートナーと切磋琢磨しながら、たくさんのヒット曲を作り出していくキャロルとジェリー。
しかし、薬に溺れて、他の男に走るジェリーと26歳で破局して、CAに移り歌手として活躍していく。

 

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キャロルを演じていたのは、平原綾香さん。
以前、メリーポピンズを演じたのを見ていたのですが、その時よりもっと垢抜けた、自由な演技と歌が楽しめた。
他のキャストの人も歌が上手い人が揃っていて、聞き応えがあったあミュージカルでした。
ソニンさんは、アメリカ人の立ち振る舞いがとてもナチュラルで、役にも似合っていたし、魅力的。
伊礼彼方さんは、イケメンだけどゴリゴリの悪い旦那役で似合ってたw 
久々の中川さんの歌声も堪能できた感じ。

アンサンブルの男性で一人、とっても顔芸やってるのかってくらい面白い方がいて、いっつもその人が出てくると(悪い意味で)目を取られちゃいましたw 


ま、日本人には馴染みの少ない曲が多いけれど、たくさんのキャロルキングが作り出して来た曲を楽しめて私は楽しかったかな。
大ファンではないけれど、Where you lead って言う曲は、Gilmore Girls の主題歌で何百回も聞いて来たと思う。

 

ただ、私たち帰国子女的に BIG NO NO だったのは、People of Color の役者さんがいないで、黒人をバリバリの日本人がやっていたとこ。

"わたしたち、ブラックなのよ"

って言うセリフを堂々と言う日本人。。。
私たち、席からずり落ちていました。

差別に関して、本当に鈍いと言うか、感覚が薄い日本。
この舞台であっても、人種というのは大きなComponentなのに、浅はかに扱われてた印象。
確かに、いつも黒人のハーフや外人がキャスティング出来ないのは分かっていますが、それだったらもう少し訳すセリフもオリジナルの脚本家と日本人のために考えてもよかったのじゃないかなって。。。

アメリカで、差別を目の前で見て、聞いて、そして経験をして来たからこそ思うのかもしれませんが、あのセリフの重みがとても軽かったっていう印象でした。
まぁ、多くを求めすぎなのかもしれませんが。。。

 

以前も少し書きましたが、この夏行われるはずだった日本版のヘアースプレー。

黒人がクリスタルkeyさんしかいない状態。
誰が黒人を演じていて、誰が白人なのか見分けが付けられない。

オリジナル脚本家は、
肌の色で俳優に制約を求めることも差別となる。
ストーリーを楽しんで欲しい。

ってメッセージを出しているので、ま最終的には、諦めと、moneyなのかもしれませんね。

 私的には、正しい配役が出来ない場合は、作品自体を諦めた方がいいとアメリカで何度も言われて来たので、うーんとしか言えない。
ブラックフェイスだけやってないのがいいのかなぁ。。。


言い始めたらキリないけれど、宝塚のブラックフェイスや現代でもよくやっている黒塗りと言われるラテン系の化粧。

 

やっぱり、海外ものを日本でやるのだから妥協は必要だけれど、難しい。
人種に対して感覚が鈍いから、日本人に求められるところは限られてるのだと思う。
だけど、やっぱり、これからの世界的な社会に参加してくには、たとえエンターテインメントであったとしても、考えてかなきゃいけないのだと思う。

 

それでは、また!

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